
もう20年も昔、投げ竿に巻こうとして一度挫折し(こちらの記事)、再挑戦で少し手抜きながら完成させたこの飾り巻き。以前載せていたホームページが閉鎖になったので、手順を再録。クロスラップだけで完結する、シンプルな巻き方でも見栄えがする模様です。
手元の参考書では "Star"("Custom Rod Thread Art" by Dale P. Clemens の No.14)とか "8 Point Star"("Decorative Wraps" by Billy Vivona)と呼ばれる、星形模様。手順は以下の通りだが、当時、自分の備忘のために割と細かくメモっていたので、こちらも併せてご参考に。
投げ竿(その6)飾り巻き 再挑戦/Star
投げ竿(その7)今度は順調/Star
投げ竿(その8)飾り巻き/Star 完成
投げ竿(その9)飾り巻き/Star 留意点
【Star(星型模様)】
Layout
Center Cross --- Light
Box --- Dark
Sequence
Cross --- Out
Box --- Out
この"Layout"は基準となる最初のラップを示している。写真が古くて(しかも斜めで)恐縮だが、基準のラップは2つあり、1つ目が白いスレッド(Light)でクロスに巻き(基準のクロス)、2つ目が黒いスレッド(Dark)で囲うように巻く(基準のボックス)、という意味。

次の"Sequence"はその後の巻き方を示している。"Cross-Out"は基準のクロス(白いスレッド)の外側(Out)に巻く、"Box-Out"は基準のボックス(黒いスレッド)の外側(Out)に巻く、という意味。この「巻く」は、4方向にスレッドを増やしていく作業なのだが、実際のステップごとにご紹介。
【Layout】
①基準のクロス(Center Cross)を巻く。この時、8軸シェブロンと同様に、同じ面の4個左の基準点の上で(つまり、同じ面の基準点の上を「3個飛ばし」で)クロスさせる。
※この時は確か1cmごとにマーキングしたのだが、それはブランクの外径が20mmくらいあったからで、実際はブランクの太さによって調整が必要。
※写真ではクロスの間隔(交点の間隔)が狭く見えるが、これはダブル・パターンで巻いたため。最後に改めて補足するので、以下、まずは模様の出方だけ見ていただきたい。

②その周りに基準のボックス(Box)を巻く。
※中心のクロスとの間隔は、これもブランクの外径によって変わってくるが、なるべく上下左右均等、つまり横長でも縦長でもない菱形になる寸法にした方が、出来上がりの見栄えは良さそう。

【Sequence】
③ここからはスレッドを増やす作業。基準のクロスの交点の外側に(Cross-Out) 、ダイヤモンドラップ(クロスラップ)の要領でスレッドを4本巻く。(※そして隙間を詰める。)

※この時、どの順序にスレッドを巻いていくかは関係なく、けれど、必ず同じ順序で巻くことが重要。因みに私は、机の前に手書きでこんな感じの手書きメモを貼って、いつも見ながら巻いていた。

④次に基準のボックスの外側に(Box-Out)スレッドを4本巻く。(※そして隙間を詰める。しつこいですが・・・)

⑤その後は、③と④を交互に繰り返して、スレッドを増やしていく。
※ここからの工程で重要なこと(そして私がその前に失敗したこと)は、特に初めの段階(上記③と④)からスレッドの隙間を詰めておくこと(←先に進めば進むほど、それができなくなるので)、そして勿論、ひと巻きごとに隙間を詰めておくこと。それをやらないと、こうなってしまいます。あわせて、こちらもご参照。





⑥このままでも良いが、この時は模様の外側を緑のスレッドで埋めて(Box-Outをひたすら続ける)、最後に白のスレッドで飾った。

以上で完成。
因みに上の例では、①で基準のクロスを貼る際、表面(0°)と裏面(180°)に加え、90°ズラした面、つまり90°の面と270°の面でも交差させている。どういう理屈かと言うと、

これは、先に挙げた "Custom Rod Thread Art" by Dale P. Clemens から画像を拝借したものだが、左をシングル・パターン(シングル・クロスラップ)、右をダブル・パターン(ダブル・クロスラップ)と呼び、それぞれ図の▲の位置に模様ができる。
常に頭のなかで2倍しながら考えないといけないのでややこしいが、8軸シェブロンが「8軸」になるのは、ダブル・パターンで模様を4軸に作りつつ、その交点にもう4軸、勝手に模様ができていくからであって、今回のような編み込み模様の場合は、シングル・パターンで巻けば模様は表面(0°)と裏面(180°)に、ダブル・パターンで巻けばさらに2面(90°の面と270°の面)、合計4面に模様ができていく。(以下の写真はいずれもコーティング後。)


これはどちらが良いというものではなく、自分がどう見たいか(見せたいか)だけの話なので、試しに色々と巻いてみることをオススメします。