Year In, Year Out ~ 魚花日記

ロッドビルド(ロッドビルディング)や釣り、レザークラフト、食べ歩きや旅行、クラシック音楽や本、美術館巡りと、日々のあれこれを雑多に綴ります。※2025年4月にgooブログから引っ越してきました。記事への直接のリンクが切れている場合は、お手数ですが「検索」欄にキーワードを入力して検索いただくか、その記事にコメントを入れていただければ、確認してリンクを貼り直します。(目下、ロッドビルドや飾り巻き関係の過去記事から優先的に、少しずつ修正中です💦)

キャスリン・ストケット/The Help (邦題 『ヘルプ 心がつなぐストーリー』)



偶然と言えば偶然なのですが、この本のテーマは先日読んだ To Kill a Mockingbird に通じます。(本文のなかにも出てきます。)

その感想をひと口で言うのはちょっと難しいのですが、根底に流れる(そして、当時の誰にもどうしようもない)このテーマの上で、当時の人たちは何をどう考え、行動したのだろう?こういうのもありなのだろうか?実際にあったのだろうか?

・・・そんなことを色々と考えさせられる本でした。

この本は著者の初めての作品だそうですが、長い割に(ペーパーバックで453頁)ストレスなくどんどん読めます。特に、終盤の展開には圧倒的なスピード感があります。但し、これはこういう重いテーマゆえ仕方ないのかも知れませんが、結末(というかストーリーの終わり方)はやや尻切れトンボな気がします。

ひとつだけ、個人的に気に入った箇所を。

主人公の一人は白人の若い独身女性なのですが、普段から躾に厳しく二言目には結婚、結婚とうるさい母親が病気になり、ちょうどその時つき合っていた男性(Stuart)との関係が怪しくなった頃。

その母親が珍しく彼女に向かってこう言います。

"If Stuart doesn't know how intelligent and kind I raised you to be, he can march straight on back to State Street.... He doesn't know how lucky he was to have you."

その直後の彼女(娘)の文章もいいです。

I let Mother's words sit like a tiny, sweet candy on my tongue.

自分の娘にこんな風に言えるのは、本当に素晴らしいことですね。

Kathryn Stockett,
The Help
(Berkly)