
偶然と言えば偶然なのですが、この本のテーマは先日読んだ To Kill a Mockingbird に通じます。(本文のなかにも出てきます。)
その感想をひと口で言うのはちょっと難しいのですが、根底に流れる(そして、当時の誰にもどうしようもない)このテーマの上で、当時の人たちは何をどう考え、行動したのだろう?こういうのもありなのだろうか?実際にあったのだろうか?
・・・そんなことを色々と考えさせられる本でした。
この本は著者の初めての作品だそうですが、長い割に(ペーパーバックで453頁)ストレスなくどんどん読めます。特に、終盤の展開には圧倒的なスピード感があります。但し、これはこういう重いテーマゆえ仕方ないのかも知れませんが、結末(というかストーリーの終わり方)はやや尻切れトンボな気がします。
ひとつだけ、個人的に気に入った箇所を。
主人公の一人は白人の若い独身女性なのですが、普段から躾に厳しく二言目には結婚、結婚とうるさい母親が病気になり、ちょうどその時つき合っていた男性(Stuart)との関係が怪しくなった頃。
その母親が珍しく彼女に向かってこう言います。
"If Stuart doesn't know how intelligent and kind I raised you to be, he can march straight on back to State Street.... He doesn't know how lucky he was to have you."
その直後の彼女(娘)の文章もいいです。
I let Mother's words sit like a tiny, sweet candy on my tongue.
自分の娘にこんな風に言えるのは、本当に素晴らしいことですね。
Kathryn Stockett,
The Help
(Berkly)